17試艦上偵察機 「彩雲」 C6N1

97艦攻、天山と立て続けに水準の高い三座機を輩出してきた、
円熟の中島飛行機設計陣が送り出した名機。

その高速性は「我に追いつく敵戦闘機無し」の有名電文はもちろん、
高オクタンの燃料を使用した戦後のアメリカによるテストでは
375ノット、694.5km/hという最高速を記録した。

高速偵察機「N50」の予備研究、先の天山というベースが有ったとは言え、
17年6月の試作指示から1年足らず、18年4月には試作一号機が完成するという
ハイペースで開発は進行した。
また、数々の新機軸を積極的に導入し、高性能を確保した上で
生産性にも配慮し、その完成度、目的達成性何れをとっても
我が国の「大戦中の最高傑作機」と評しても過言では無いだろう。

他の「誉」装備機と同様、エンジンの調子には悩まされたが、
その高速性能と長い航続力は偵察機としての本分を十二分に発揮した。

惜しむらくは、艦上機として開発されたものの、量産が開始された19年4月当時、
すでに搭載すべき航空母艦は戦隊としての機能を持たず、
一度も艦載機として航空母艦に搭載されることは無かった。

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実機を送り出した円熟の中島設計陣とは裏腹、初のペーパークラフトの
設計となりまして、完成度は高くありませんが、
日本有数の名機「彩雲」を楽しんでいただければ幸いです。

A4用紙2枚を使用し、およそ1/48で設計しています。
110kg、もしくは135kgの上質紙、ケント紙(横目・Y目)の使用を推奨いたします。
作例は110kg上質紙を使用しております。

一部、作り方のガイドページを作成しましたので、参考にしてください。

なお、当データの著作権は私「クロウ」が持っており、それを放棄しておりません。
個人で楽しまれる以外のデータの改変・改造、再頒布を一切禁止いたします。
また、飛行可能なフライングモデルとして設計しておりますが、
飛行の際は周りの安全に十分に留意してください。
当データを使用しての事故等には、製作者は一切の責任を持ちません。

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「彩雲」のデータ公開は4月11日をもって終了させていただきました。
数多くのアクセスをいただき、心より感謝申し上げます。

また、このような発表の場を与えてくださいました「ペーパークラフト製作部」の
サイトオーナ、fujifum様はじめ、近親者諸兄にも厚く御礼申し上げる次第です。

次回、新しい機体の発表、もしくは「彩雲」のマーキング替え、リニューアル等で
お目にかかる機会に恵まれましたら幸いです。
今しばらく「作り方ガイド」は残しておきますので、製作の参考にしてください。

4月12日記 クロウ

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作り方ガイド



2006年3月28日 クロウ